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動画広告市場動向

動画広告市場動向について

サイバーエージェントが動画広告市場の動向と予測について調査結果を公開しています。
この調査は2018年8月から2018年10月にかけて行った調査で、まだ5G時代の到来がそこまで具体的になっていない時のものだということを前提に見ても、勢いがついてきているのが分かります。
5Gデータ通信が2020年より始まる為、このグラフ以上のマーケット拡大が予測されます。
動画広告市場なので、映像プロモーション制作とは分野が違いますが、動画がどこまで浸透してきていて、今後どういった方向に進むのかは見て取れます。

進んでいる業界は?

文章、写真よりも映像の方が情報量が圧倒的に多く、集客につながるということは様々な業界で認知されてきていますが、特に導入が進んでいる業界はどこでしょうか。
それは、ホテル・ブライダル業界です。
すでにリクルートが展開しているゼクシーにおいては動画制作しているブライダル施設の動画埋め込み枠が準備され、各社イメージ動画での訴求が始まっています。

動画導入が進む業界の特徴

ホテル・ブライダル業界における動画導入が進む理由はいくつか考えられ、それを参考に考えると他業界でも導入の価値があるかどうかも見えてきます。

①インバウンド
一つ目がターゲットとなるユーザーがインバウンドの可能性があるのか。あるいはインバウンド獲得の必要性がある業界。
ホテル業界以外でいうと、レジャー業界、外食業界などが特にその効果が見込めます。
文章でなく映像は、言葉の壁を取り払うというだけでなく、特に米国を中心に動画利用に対してポジティブであるため、動画プロモーションが重要になります。

②イメージが重要

ホテルやブライダルのように、施設のイメージが重要になる業界。
外食、特に高級路線のレストランは動画プロモーションがはまりやすいと考えられます。
また、ブライダルやホテルのように「ストーリー性」が伴うと更に効果性が高くなります。

③費用対効果
客単価が高いブライダルや不動産販売がこれに当てはまります。
映像制作に投資しても回収するまでの期間は他の業界に比べて圧倒的に短くて済みます。

その他の業界については?

では、インバウンドが関係なく、客単価も低い施設は動画導入の価値がないのかというと、そうでもなかったりします。
やはり動画がグラフのように身近になってきている中で、競合との差別化を図るには動画が大きなアドバンテージになります。

では、そういった業界、施設が映像プロモーションを行うために何が重要になるか。

業界に合った映像

特に「カッコイイ映像」を作ることにこだわる必要はありません。
例えばキャンプ場のようなアウトドア施設は、無駄な高級感がユーザー離れにつながることもあります。
医療関係であれば、患者さんが必要とする情報を埋め込むことで、増患につなげることが出来ます。
つまりユーザーが求める情報、そしてターゲットを明確にしたアプローチをすることで、その効果を得ることが出来るのです。

あっという間に当たり前になる

YouTubeユーザーが10億人を突破したり、30年間で作られてきたテレビのコンテンツ量を、たった1か月のインターネット動画アップロードコンテンツ量が超えてしまう時代です。
そこにデーター通信の革命が起きます。
イノベーター理論を見てもわかるように、あっという間に動画が最低限の演出になるその先を考えていくことが、これからの映像時代において必須になってくると考えています。

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