問い合わせ導線を確保する
問い合わせの導線を確保する
映像プロモーション制作は、大きく動画プロモーションと360度パノラマビューをつなげるパノラマツアーの2種類を展開しています。
動画は、企業のイメージ、ブランド力を高める効果、360度パノラマツアーは情報を多くユーザーに伝える効果が期待できます。
ただその制作目的は、当たり前ですが、「作ることが目的」ではなく「集客UP」が目的です。
その目的をしっかりと抑えるためには、予約・問い合わせにつながる導線確保が重要です。自社アクセスを少し確認するだけで、その重要性が見えてきます。
各業界によって違う利用時間
これはある歯科医院さまのホームページ解析の一つで、時間帯別の訪問者数を一覧にしたものです。
一番多くの方が訪問している時間帯は、20時以降で、お昼前後も訪問者数が上がっていることが分かります。
しかし歯科医院の多くは、夜20時には医院を閉めていて、更にお昼休みの13時~15時も留守電にしています。
ユーザーからしてみたときに、医院ホームページを確認して、予約を入れようと思ったときには医院が閉まっている、あるいは留守電対応ということになります。
こちらはキャンプ場さまのアクセス解析です。
今度は逆に夜の時間帯にアクセスが集中しています。12時の時間帯と日曜日もアクセスがあり、平日昼間はあまり訪問者がいません。
次の休みの日にどこのキャンプ場に行こうか、夜の時間、あるいは会社のお昼休みにネットサーフィンしていることが想像できます。
そしてキャンプ場も歯科医院同様に、アクセスが集まる時間にはキャンプ場の受付は大体閉まっています。
日曜日は特にチェックアウト対応でお昼の時間が多忙で、電話が鳴っているのに出られないというシーンはよく目にします。
予約モチベーションが一番高まっている時間帯は?
このように業界によってアクセスが集中する時間や曜日の傾向が違います。
BtoBでビジネス展開している企業ホームページだと、平日昼間に多くユーザーが訪れ、土日にはアクセスがほとんどないというのもうなずけます。
では、それぞれのユーザーさんが最も問い合わせ、予約をしたくなる時間帯はいつでしょうか。
よく心理学の面から食事後の状態が一番リラックスして購入行動を起こしやすいというデータもありますが、ウェブマーケティングにおける本当のモチベーションが高い時間というのは、
「サイトを見ているとき」
です。
「サイトを見ているとき」が最も予約モチベーションが高いというのは当たり前の話なのですが、ホームページにしっかりとした予約への導線を作ったり、あるいはサービス体制を整えているところは意外に多くありません。
ユーザー利用時間に対応する時の課題
このユーザーのホームページ滞在時間に対応するのは大きく2種類のアプローチがあります。
①施設側の受付時間を変える
まず一つ目が営業時間、受付時間を変更するという物です。歯科医院では、夜遅くまで開けておくことはすぐに出来ることではありませんが、昼休みに留守電対応にしていたものを、電話対応スタッフを一人残すというやり方をしているところが増えてきています。しかし実際現場では別の問題が生じています。それはスタッフモチベーションです。どうしてもお昼休みの時間も働かされているというネガティブ心理が働くため、教育体制含めて様々な解決すべきことが出てきます。
②ホームページ上にオンライン予約を実装し、その導線を明確にする
ホームページ上にオンライン予約を入れるという方法です。美容院や飲食、宿泊施設では多くの施設が予約システムを入れています。しかし、歯科医院、キャンプ場ではまだまだオンライン予約を取り入れていない施設が多くあります。
予約システムは手数料の問題は別として、ユーザーにとっての予約のしやすさに応え、更に上に書いたスタッフモチベーション低下を防ぐことになります。
またここでの課題はオンライン予約の導線を明確にできているかということです。
せっかく見に来ているユーザーさんが、そのホームページを確認したまま予約ボタンを迷うことなく押せることが重要です。
映像プロモーションは制作がゴールではない
このように、ユーザーのアクセス時間を観るだけでも、自社ホームページを見てもらっている時間帯に問い合わせ・予約の窓口を開けておくことの必要性がお分かりいただけるかと思います。
スタッフでカバーするのか、予約システムを入れるかどうかというのは、各業界、企業によって考え方がそれぞれですが、映像プロモーションの切り口で考えると、映像を制作して終わりというだけはもったいないので気を付けたいところです。
360度パノラマツアーの映像内に予約ボタンを入れたり、あるいは映像を埋め込む窓のすぐ下に問い合わせページへのリンクをつけたりと、最低限の設計をするだけで問い合わせ率に影響を与えます。映像プロモーションを制作することをゴールとせず、制作後の精度を高めることまで含めて集客アップにつなげて頂ければと思います。