Thinking

Emotional Promotionとは

「感動」がこれからの時代のKeyFactor

コンサルティングをやっていた時の違和感

デジタルが進めば進むほど、これからの時代はアナログ的要素が大切になると株式会社live forでは考えています。

アナログ的要素というのは、クライアント企業だけでなく、その企業が提供するサービスを受ける一般消費者の視点を必ずチェックすること、そのために現場に常に足を運び、情報をface to faceで得ることです。

コンサルティング業界にいた経験から、様々なノウハウを学んできました。
中には人を数種類に分類し、そのカテゴリーに合わせたマーケティング手法を用いるといったものもありました。

しかしある程度の傾向が掴めても、やはり一人ひとりの人間の価値観も違いますし、生きてきた経験も環境も全く違います。

よく営業の世界でいわれることですが、「外堀を埋める」ということがあります。
“ロジックで断る理由を無くす”ということですが、どうもこれがしっくりきませんでした。

外堀を埋めることを事前に準備し、ロジックが完璧かと思われる先輩コンサルタントの人が、営業にでて結果を出せないということをずっと見てきました。
自分では営業で結果を出せないのに、クライアント企業に営業研修を提供する姿も見てきました。

そういった違和感の中から、ロジックよりも大切なことがあるということが見えてきました。
それが「感動」=Emotionであり、ロジックの反対にあるものでした。

キャンプイズムで大切にしてきたこと

株式会社live forが映像制作を本格的に始める前から、キャンプイズムというアウトドアメディアを運営してきました。

ドローンを使ったキャンプ場のプロモーション映像とともに、キャンプ場の各オーナーさまの半生を記事にします。そのキャンプ場がどのように生まれたのか、何を大切にしてきているのか、運営してきて嬉しかったことなどを色々インタビューさせて頂き、それを相当なボリュームの記事にしてキャンパーさんに届けるメディアです。

1件1件キャンプ場に行って、場合によってはそこに泊まらせて頂き、”台本の無いインタビュー”をします。

徹底的にお話を伺っていると、そのキャンプ場の「想い」が見えてきます。
そして、そのストーリーがキャンパーさんの共感を生み、映像とともに集客に大きくつながるということが続いています。

このメディアから見えてきたことは、PCやスマホ、タブレットを通してでも、やっぱり人の表情や想い、その場所の”におい”がユーザーにとって響くということ。
そして、それはつまり「感動」というロジックとは対極のものだということです。

ストーリーが感動を生む

先ほどのヒトの分類の話ですが、勝手に「あなたは○○なタイプだから」と知らない人に決めつけられることは、本来誰でもいい気持ちがしないのではないかと思います。

そのようなテクニック的な分類ではなく、単純に、全ての人に共通していることがあります。

それは、「幸せになりたい」ということです。

「幸せになりたい」というのは、国、時代関係なく普遍的なことで、本質的なことです。誰もが騙されたくなくて、喜んで、楽しく生活したいと思っています。
その軸にあるのが「感動」で、その「感動」を生み出すのが「ストーリー」です。

AIは「感動」には勝てない

様々なAIの技術が世界に広がってきています。

そのスピードは年々上がり、あっという間に情報処理能力は人間の脳の届かないところに進化していきます。

2018年情報処理能力が人間の脳と同じになったわけですから、これからコンピューターが優れていく分野はどんどん増えていきます。

しかし、どれだけAIが発達し、人に近いロボットが隣にいても、なかなか「感動」を提供することは難しいのではないかと思います。
例えば有名アーティストそっくりの歌声で、そっくりの見た目のロボットが登場したとします。わざわざLIVE行かないですよね。
どれだけAIが発達して、関連情報を一気にWebから引っ張ってきてまとめても、オーナーの表情とストーリーまでは引っ張ってこれません。

人は、生身の人間と、ストーリーがないと感動しないのではないかと思います。

SEOを目的としない

SEO対策を目的としないことってとても大切になると思います。

SEO対策を目的とすると、ユーザーが求めている情報、感動的要素が抜けてしまうリスクが出てきます。

記事のアップ数、コンテンツ量、そういったボリュームの話になり、それを集めるために質よりも量を重視した運営になりがちです。ユーザーの求める内容を精査することなく運営を続けると、いずれユーザーに見抜かれます。

そもそも量を重視したコンテンツに感動は生まれにくいのではないでしょうか。

感動につながり、本当に役立つ情報は、実際に足を運んでいたり、実際に使ったアイテムの紹介だったりします。つまり、人がアナログ的に作ったコンテンツだと思います。

SEO対策をしないということではありません。
SEOを目的とするのではなく、ユーザーにとって価値ある情報を提供する、そのためのSEOという位置づけ、ということです。

Emotional Promotion

そこで株式会社live forで展開しているのが、Emotional Promotionという考え方です。

ユーザーの感動に軸を置いた映像プロモーションという意味です。

他のページでも書きましたが、カッコイイというだけの映像ではなく、ユーザーが本当に必要としている情報と、クライアント企業が出していきたい魅力、その間をつなげるプロモーションです。

その為、アウトドア業界だけでなく、ホテル業界、歯科業界など、各業界において、ユーザーのニーズを把握したディレクターが立ちます。
映像制作の打ち合わせの段階では「どういった映像を作るのか」というよりも、「何をユーザーが求めているのか」「クライアント企業がどういった理念で展開してきているのか」を確認するところから始まります。

そのクライアントのストーリーとユーザーのニーズをマッチさせること、これが映像を介して感動を生み、必然的に集客につながるだけでなく、リピートにもつながります。

これは株式会社live forの提唱するEmotional Promotionという考え方です。

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