作りたい映像と、ユーザーが見たい映像のギャップ
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作りたい映像プロモーションとユーザーが見て「予約したくなる映像」は違う
映像制作の打ち合わせにおいて、「作りたい映像を作る」というトラップがあります。
作りたい映像と、予約したい映像は違うことが往々にしてあるということを認識したうえで映像制作に取り掛かることが大切です。
「カッコイイ映像」の落とし穴
一番多い落とし穴が、「カッコイイ映像」を作りたくなるケースです。
お金をかけてプロモーション動画を制作するのですから、カッコイイ映像を作りたくなる気持ちは非常によく分かります。
ホームページ制作も同じことが言えますが、カッコイイホームページが必ずしもユーザーが求めているものと合致するとは限りません。場合によってはそれが逆効果になることもあります。例えば、ファミリー向けキャンプ場のプロモーション動画で、カッコイイ映像にこだわりすぎると「価格が高い」というイメージにつながってしまうリスクもあるのです。
業界業種、施設によって撮影方法と編集を変えることが出来るか?
まず次の3つの動画をご覧ください。
この三つはアクティビティ、レストラン、キャンプ場のイベントと、業界が違います。
ご覧になるとわかる通り、各業界や撮影施設や目的によって全く演出も変わってきます。
アクティビティ動画にとって、重要なポイントの一つが「躍動感」です。ドローンだけでなく、水中なども撮影し、実際の体験に近いアングルを繋いでいきます。
レストラン映像は、ホテル併設で、ブライダルにも使用されるため、「高級感」を演出するための撮影機材と編集方法を使います。また、食事を目的としたお客さんが多く、その新規顧客獲得も映像制作のための大きな目的となっていたため、食材から手作りパスタの加工まで、本来観ることが出来ない調理場のシーンを入れることで「ワクワク感」「期待感」を伝えています。
三つ目のキャンプ場のアクティビティ動画が一番インパクトが強いかもしれません。すべてのキャンパーさんが、ファミリーキャンパーさんというコンセプトなため、「親近感」が伝わる映像という視点を軸に置いています。更にアクティビティの「楽しさ」なども映像に入れています。親近感や楽しさを伝えるために、あえてアクションカメラで子どもたちの視点に近づけるシーンを多めに盛り込み、映像のクオリティを、ホテルのような高級感を演出するものとは全く別のスタイルに仕上げています。
どうやって見極めることが出来るか
このように、演出するものによってさまざまなスタイルに変化させることが出来るのが大切だと考えています。
施設さまのコンセプトと、ユーザーニーズのバランスを取るためには、まず施設さまのコンセプトを明確にする必要があるため、場合によっては施設さまと弊社ディレクター、クリエイターチームも含めた打ち合わせを行います。その打ち合わせでは、どういった映像制作を行いたいかということよりも、各施設のコンセプト、ブランド、戦略面、ターゲットに関して、そして映像制作の目的に重点を置いた内容にします。
そのうえで、各業界、そしてその施設の立地やターゲットを想定したディシジョンファクターを導き出します。双方の要素を繋ぐポイントを明確にしたうえで映像制作を開始します。
とにかくカッコイイのではなく、その施設に合った映像制作が本当の高品質
そして、その施設ごとの魅力をしっかりと引き出した映像制作において最も大切なのは、その現場に足を運ぶことだと考えています。
施設のスタッフの表情や言葉、そしてその施設の利用客の表情や客層を見たうえで初めてその施設の魅力を導き出すことが出来ます。
高品質という定量的に説明できない部分ではありますが、1件1件の施設と向き合い、ユーザーニーズを掘り下げることで、「映像の美しさ」と「ユーザーニーズ」の両方をカバーした動画プロモーションサービスが成り立っています。
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