Thinking

プロダクトアウト・マーケットイン

プロダクトアウト・マーケットインに関して

「プロダクトアウト」「マーケットイン」とは、商品やサービスの開発、生産、販売における企業のスタンスのことで、経営戦略、マーケティング戦略において多くの議論が交わされてきています。
株式会社live forで展開する映像プロモーション、コンサルティングは、その両方のスタンスを持つスタイルになっています。

プロダクトアウトとマーケットインにおける議論

そもそもプロダクトアウトとマーケットインという考え方は日本で生まれた概念で、企業を主語に捉えるか、市場(ユーザー)を主語に捉えるかという物差しで捉えられるケースが多いものです。

■プロダクトアウト

プロダクトアウトとは、会社が作れるもの、あるいは作りたいものを軸に製品・サービスを開発し、提供するということを指します。

■マーケットイン

逆にマーケットインとは、プロダクトアウトの逆として捉えられ、ユーザーニーズを捉え、それを解決するという視点で製品・サービスを生み出すことを指します。

世の中にまだモノがあふれていなかった時代にはプロダクトアウトが主流でしたが、最近の流れでは、ユーザーニーズから製品・サービスを作るべきだという企業が増えてきています。事実、大手企業においても、技術ありきでユーザーニーズを軸におかなかった大手メーカーの売り上げ(株価)が大きく下がるということも起きてきていて、そういったニュースを見るたびに「やっぱりユーザーニーズ」を軸に置くべきだという意見が強くなってきています。

プロダクトアウトで成功している企業

そのような中、プロダクトアウトで成長し続けてきている企業ももちろんあります。

例えば、Appleやアウトドア業界のSnowPeakなどが挙げられます。

Appleは説明するまでもありませんが、iPhoneをはじめ、世の中になかった概念、ユーザーが潜在ニーズすら薄いニーズを掘り起こして世界展開で成功しています。
SnowPeakはキャンプ用品を販売している中で、ユーザー以上に自分たちがユーザーである(「自らもユーザーである」)という視点から、通常のキャンパーには気付かないアイテム開発と、徹底的な自社での使用を元に市場に新しいアイテム、概念を投下してきました。今ではアパレル、不動産へもその幅を広げ、成長を続けています。

技術=プロダクトアウト/情報=マーケットイン

プロダクトアウトとマーケットインに関しては、一概にどちらが良いと言いきることは難しいと思っていますが、株式会社live forでは映像制作においては「技術=プロダクトアウト・情報=マーケットイン」と捉えています。

エンドユーザーの感動に軸を置く大切さは他のページにも書いてきましたが、弊社のビジネススタイルは、BtoBtoCだと考えています。

映像制作を提供するのは、ホテルや歯科医院、キャンプ場などクライアント企業さま=Bですが、その映像を観るのは必ず一般ユーザー=Cです。
そしてクライアント企業さまと一般ユーザーの間には多くのケースでギャップがあります。
映像制作の打ち合わせに入ると必ずと言ってよいほど企業さま側が伝えたいことと、ユーザー側が欲しい情報にズレがあります。

その為、弊社が映像制作を行うときの視点は、撮影、編集、演出においてはプロダクトアウト、つまり360度パノラマツアー制作のようにまだ世の中の主流になっていない技術でありながら、圧倒的クオリティの高いものを制作します。そして、その映像の中に入れる情報は、エンドユーザー視点のマーケットインというスタンスになります。

わざわざここでその区分けをするのは、それほど「単にカッコいい」映像制作を求めるケースが多いからです。
単にカッコいい映像制作は、作る側は満足できるかもしれませんが、ユーザー側にはその魅力は伝わりません。世の中にある映像プロモーションをチェックしていると、余計なエフェクト演出を多用しているものがいまだに多く存在しています。

エンドユーザーに対して提供する情報に関してマーケットイン、映像制作における技術的な部分をプロダクトアウトという視点は、実際の集客につながる重要な要素であることは間違いないと考えています。

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