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映像プロモーションの「高品質」とは

高品質=映像の美しさ×ユーザーの求める情報

「高品質動画を格安で」といったキャッチコピーをよく目にするようになりました。
2020年の5Gデータ通信時代に向けて、動画での自社プロモーション制作を準備し始めている企業は日に日に増えてきているのではないでしょうか。

今回は「高品質」について株式会社live forで考えていることを整理しておこうと思います。

株式会社live forでいう「高品質」とは、

①映像が綺麗であること
②ユーザーが求めている情報が映像の中に入っていること

の2点です。

①映像が綺麗であること

まず大前提として、「映像が綺麗であること」ということです。
これは当たり前の話ですが、意外に比べてみないとわからないことがあったりします。

例えば歯科医院さま向けのアクセス動画は、基本的に一眼カメラにジンバル機材をセットして、「揺れない映像」が作られます。
(中にはGoProやDJI Osmoなどを利用した簡易的なジンバルカメラ機材で作成する映像制作会社もあります)

しかし、このジンバルカメラで撮影すれば必ずしも「高品質」になるとは考えていません。
明るいところから暗い所へ入る際の明暗や、そもそも縦揺れを抑えるための撮影方法や編集技術を込めて「映像が綺麗であること」と捉えています。

②ユーザーが求めている情報が映像の中に入っていること

「ユーザーの求める情報が映像の中に入っていること」ですが、この二つ目のポイントがより重要になります。

キャンプ場のドローン空撮では、通常撮影用ドローンであれば4Kカメラを基本的に積んでいるため、”画素数的に”は大差ありません。
しかし、木の多い林間キャンプ場なのか、開けたキャンプ場なのか、撮る位置や角度、地上カメラとの連動や季節の切り取り方、サイトの広さ、トイレや炊事場、管理棟など施設の特徴といった具合に、様々な角度からキャンパーさんの求める情報を映像に組み込む必要があります。

更にキャンプ場によって客層に違いもあります。ファミリーが多いキャンプ場、グループなどが多いキャンプ場、ソロキャンパーが静かに過ごせるキャンプ場、ペット連れに人気があるキャンプ場、というようにターゲットとしているユーザーごとに切り取るシーンと編集を変える必要があります。

単にドローン空撮して全体の雰囲気を伝える映像と、ユーザーが求める情報が入った映像とでは、効果性=予約につながるという点において雲泥の差が出ます。

そしてそのユーザーが求める情報というのは、各業界ごとに精通するディレクターがいて初めてわかる部分でもあります。

「高品質な映像制作を格安で」??

初めに挙げた「高品質の映像を格安で」というケースで観てみると、多くの場合は①の映像が綺麗という点しかカバーできていないことが分かります。

撮影機材は通常のカメラ、あるいはドローンを使っているので、映像の綺麗さでいえばそれほど問題ないでしょう。
しかし格安にするために、テンプレート的な映像制作にしていたり、単にドローンで上空の映像を撮ってつなげるだけではユーザーの求める情報を伝えきることが出来ません。

例えばゴルフ場のプロモーションおいて考えてみると、ゴルファーさんはコースの確認と戦略を練るためにコース映像を観ます。そのため、単にコースをドローンで撮って自動で映像が流れてしまう動画では、ゴルファーさんのニーズに応えきれていないのです。それはホームページ滞在時間を上げる効果と、ページ離脱率を下げる効果が期待できないということも意味しています。

テンプレート的に映像制作を作るということは、矯正歯科業界で例えると、全ての患者さんに同じブラケット(矯正装置)を接着し、全く同じワイヤーでベンディングもせずに装着するのと同じことだと思っています。ブライダル業界で例えると、食事の種類やドリンクの種類、ウェディングケーキの選択も何もできないことに等しいと考えています。

打合せの結果、別々の施設の演出が似ることはあっても、初めから型にはめる映像だと個々の特徴や、その施設に行くべきか悩んでいるユーザーの求める情報と少しずれるケースが必ず出てきます。

全ての始まりがユーザーニーズの把握から

最終的に映像制作を作る目的は、新規ユーザーの獲得です。
そこにつながる導線を逆算で考えると、スタート地点にはユーザーニーズがあります。
このベースがあって初めて撮影機材、編集技術が活きてきて、ユーザーの求めた情報が入った美しい映像作品が出来上がるのです。

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